【富山の春のイベント】「全日本チンドンコンクール」で街が華やぐ瞬間をレポート!
富山の春の風物詩、「チンドン」をご存じですか?
個性あふれる衣装に身を包み、華やかに仮装したチームが、太鼓やサックス、三味線などさまざまな楽器を奏でながら街を練り歩きます。満開の桜とともに、まち全体を明るく、楽しい空気で包み込んでくれる、それが「チンドン」です。
全国から選りすぐりのチームが集う「全日本チンドンコンクール」が開催されるのは、ここ富山だけ!春の富山で、にぎやかな音色と笑顔に出会い、元気をもらってみませんか?
※2025年の写真や動画を中心に紹介します。(一部、過去写真あり)
「全日本チンドンコンクール」とは?
毎年4月上旬に開催される「全日本チンドンコンクール」。その歴史は、なんと約70年前にさかのぼります。富山大空襲により市街地は壊滅的な被害を受けました。富山の街を、少しでも明るく、元気づけたい。そんな思いから始まったのが、この「チンドン」だと言われています。にぎやかな音色の奥には、街を想う人々の願いと、復興への力強い歩みが込められているのです。
2026年4月3日(金)~4月5日(日)開催決定!
【会場】
・富山県民会館
・グランドプラザ ほか
【主な内容】
・幽玄チンドン夜桜流し
・まちなか練り歩き
・全日本チンドンコンクール
・チンドン大パレード など
見どころ満載の「チンドン」。満開の桜とともに、春の富山を彩る華やかなひとときを、ぜひ堪能してみてください。平和通りで「チンドン大パレード」が行われたこともありました。2026年、「チンドン大パレード」は、天候に関わらず、商店街での開催が決定しています。
【見どころ①】幽玄チンドン夜桜流し(前夜祭)
夜桜のライトアップとともに楽しめるのが、「幽玄チンドン夜桜流し(前夜祭)」です。2025年は松川べりへ行きました。
川面に映る桜の灯り。やわらかな夜風に揺れる満開の桜。その中を、幻想的な衣装に身を包んだチンドンの一行が、ゆっくりとやってきました。太鼓の音、三味線の調べ、どこか懐かしい旋律が夜のまちに響き渡り、昼間のにぎやかさとはまた違う、しっとりとした世界が広がっていました。
日中のにぎやかな「チンドン」とはひと味違う、名前のとおり“幽玄”なひととき。満開の桜と音色が重なり合うその光景は、春の富山でしか出会えない特別な時間だと感じました。
静かな夜のまちも、演奏が始まった瞬間、一気に華やぎます。太鼓の軽快なリズムとアコーディオンの音色が響くと、人々が音に引き寄せられるように集まり、あっという間に笑顔の輪が広がっていました。会場となる松川べりは、富山を代表する桜の名所。ライトアップされた桜並木と川面に映る灯りが幻想的な雰囲気も!
2026年、「幽玄チンドン夜桜流し」は、富山駅周辺、桜木町周辺で行われます。
【見どころ②】オープニングセレモニー 会場:グランドプラザ
いよいよ「チンドンコンクール」が始まります。会場には、どこかそわそわとした空気と、期待に満ちた笑顔があふれていました。セレモニーでは、全国から集まった参加チームがずらりと勢揃い。色鮮やかな衣装に身を包み、太鼓や三味線、管楽器を手に並ぶ姿は、それだけで圧巻の光景です。各チームの個性がにじみ出ていて、「どんなパフォーマンスが始まるのだろう」と、ワクワクします。
そして、会場の熱気を一気に高めたのが、全員での大合唱。演奏が始まった瞬間、静かだった空気がぱっと華やぎ、音が重なり合い、会場全体がひとつになります。力強い歌声と鳴り響く楽器の音色が広場いっぱいに広がり、その迫力に思わず鳥肌が立つほどでした。
【見どころ③】まちなか練り歩き
全日本チンドンコンクールの楽しみのひとつが、「まちなか練り歩き」。遠くから太鼓の音が聞こえてくると、「来た!」と誰もがワクワクします。カラフルな衣装に、大きな太鼓、にぎやかな音楽。まるで絵本の中から飛び出してきたようなチンドンマンたちが、街を歩きながら演奏を披露します。
ステージ公演と違い、観客との距離がとても近い!そして、笑顔で手を振ってくれるチンドンマン。子どもたちに優しく声をかけてくれる場面もあり、みんなが笑顔になっていました。買い物途中でも、ベビーカーでも大丈夫。通りで立ち止まって楽しめるので、小さなお子さんも喜びます。そして、親子で「一緒に驚き、一緒に笑える時間」は何よりの思い出になります。
「まちなか練り歩き」は、どこでどのチームが演奏しているかがわかりません。偶然の出会いが、特別な思い出になる、それが「まちなか練り歩き」の魅力です。商店街(総曲輪通り そうがわどおり)や、松川べりなど、ぜひ散策してみてください。
【見どころ④】チンドン大パレード
チンドン大パレードの舞台となるのは、富山市中心部の大通り。街のメインストリート(商店街)がまるごと賑わい空間へと変わります。総勢200名のチンドンマンが練り歩く光景は圧巻。富山の春が最高潮に達する、年に一度の特別な瞬間です。
色鮮やかな衣装が映え、太鼓や三味線、管楽器などの音色が屋根に反響する音色はどこまでも響いていました。チンドンマンとはハイタッチできるほど近く、それもまた忘れられない趣がありました。沿道には多くの観客が集まり、街全体が音楽と笑顔に包まれるひととき。大勢のチンドンマン、観る人、迎える街の人々も、ともにこの瞬間を創り上げている、そんな一体感こそが、このパレードの魅力です。
【見どころ⑤】「全日本チンドンコンクール」予選・本戦 会場:富山県民会館
プロのチンドンマンがステージで、技、アイデア、ユーモアを競い合い、優勝をかけて演技を披露します。誰もが笑顔になる熱気あふれるステージです。それぞれのチームの演奏を楽しみたい方は、ぜひ、富山県民会館へ!会場では、演技の迫力を間近で感じられるだけでなく、衣装や小道具の細やかな工夫、各チームの演技構成も含めて、楽しめます。入場は無料、予約も不要です。
散策しながら、屋台も!
富山城址公園東側広場や松川べり周辺には、屋台も並びます。散策しながら「今日は何を食べようかな?」と子どもたちがわくわくする様子は、まさにお祭り気分そのものです。日中はもちろん、夜桜の時間も屋台は賑わっていました。チンドンとあわせて、ぜひ!
松川遊覧船もおすすめ!
松川べりは、2024年の震災の影響を受けました。しかし、安全で快適な散策スポットを目指して日々工事が進められ、復興への歩みが着実に進んでいます。綺麗に整備された歩道や元気になった街並みを歩きながら、ぜひ復興の様子も感じてみてください。満開の桜は毎年見ても本当に綺麗です。松川の遊覧船に乗って、のんびりと桜や街並みを眺める時間はいかがでしょうか?そして、「チンドンコンクール」の華やかな音色や賑わいを楽しむ、そんな特別な時間を過ごすことができます。
そんな松川べりの散策の途中には、「松川茶屋」があります。パフェ、コーヒー、お抹茶セット、白玉団子、そば・うどんなどがあり、歩き疲れたときのひと休みにぴったりです。春の桜の季節には、テラスで川と遊覧船の風景を眺めながら過ごすのも素敵ですよ。