日本唯一の河川敷空港「富山きときと空港」を探索してみた！

富山市の南にある「富山きときと空港」は、県内唯一の空港として多くの人に親しまれています。

“きときと”とは富山弁で「新鮮」「生き生き」という意味。その名の通り、コンパクトながらも富山らしい温かさが感じられるスポットです。

この記事では、富山空港をあまり知らない方や、久しぶりに訪れる方に向けて、空港の特徴や施設、地元グルメ、アクセス方法などをわかりやすくご紹介します。

最後には、空港のすぐ隣で運動やリフレッシュができる「おまけスポット」も登場するので、ぜひ読んでみてください。

掲載日：2025.11.16

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富山空港の基本情報

富山市の南側、神通川のほとりにある「富山きときと空港」。実はこの空港、日本で唯一の“河川敷にある空港”なんです！

飛行機の滑走路が神通川のすぐ横にあるため、対岸や川沿いの橋、土手沿いなど、多くの場所から離着陸の飛行機が見られます。そのため、飛行機の写真を撮っている人もよく見かけます。車を運転中の方向けの「よそ見注意」の看板なども特徴的です。

中心市街地から車で20分ほどとアクセスも良く、出張や旅行だけでなく、ちょっとしたお出かけスポットとしても気軽に立ち寄れる場所。展望デッキから飛行機を眺めたり、レストランでランチを楽しんだり、飛行機に乗らなくても楽しめます。

富山きときと空港

富山空港からは数路線が運航しています。規模はコンパクトでも、国内・海外をしっかりつないでくれる空港です。

主な就航先は、以下のとおり。

【国内線】
・東京（羽田）便：1日3往復。観光にも出張にも便利なメイン路線
・札幌（新千歳）便：1日1往復。冬季は一部運休になることもあります

【国際線】
・上海便（週3便）：富山から海外へ行ける貴重な国際線
・大連便、台北便（不定期運航）：季節や時期によって運航されます

時期によって運航状況が変わるため、事前に公式HPを確認することをおすすめします。

フライト情報

富山空港の楽しみ方

富山きときと空港は、飛行機に乗る人だけでなく、「ちょっと寄ってみたい場所」としても人気です。

大規模な空港ではありませんが、その分、動線がわかりやすく、食事・おみやげ・展望など、気軽に楽しめる要素がしっかり揃っています。

「食べる・買う・見る・遊ぶ・働く」と「小ネタ」のカテゴリに分けて、順番に説明していくので、気になるカテゴリをチェックしてみてください。

【食べる】

■ とやま鮨らーめん (1階)
富山湾の新鮮なネタを使ったお寿司と、名物「富山ブラックラーメン」をどちらも味わえます。地元の水でつくる日本酒も豊富で、空港なのに居心地がよく、ランチ目的で訪れる市民も多いです。

とやま鮨らーめん

■ 喫茶ウイング (2階)
白えびのかき揚げバーガーやコーヒーが人気で、早朝フライト前の軽食にもぴったり。また、同じフロアの「エアポートキッチン」では、富山の食材を使った洋食メニューが楽しめます。「飛行機を眺めながらランチできるスポット」として、休日のカフェ利用にもおすすめです。

喫茶ウイング

■ イタリアンレストランエアポートキッチン (2階)
エアポートキッチンでは、400〜500℃の石窯で焼き上げる本格ピッツァが人気。外はパリッと中はもっちり、富山湾の魚介を使った地産ピザは絶品です。テイクアウトもOKなので、旅のお供にもぴったり。喫茶ウイングの「白えびかき揚げバーガー」や軽食もおすすめです。

エアポートキッチン

【買う】

■ まいどは屋 (2階・ゲート内)
おみやげ選びに迷ったらまず立ち寄りたいお店。「ますのすし」や「白えびせんべい」はもちろん、地酒やスイーツ、雑貨などが揃います。小さいながらも、富山の“おいしい”がギュッと詰まった売り場です。

■ まいどはや以外に免税店もあります。

まいどは屋

【見る】

■ 展望デッキ (屋上)
離着陸する飛行機を間近に眺めることができます。天気がよい日は、背景に立山連峰がくっきり見えて、まるで絵のような景色を楽しめ、季節によっては、雪をかぶった山と飛行機のコントラストがとても美しいです。

展望デッキ

【遊ぶ】

■ 遊べる観光体験コーナー (1階)
大型モニターに富山県内の観光スポットや絶景が映し出され、カメラの前に立つと、自分の姿がその映像の中に入り込むように表示されます。富山城や立山、雪の大谷など、まるでその場所にいるような感覚で写真を撮ったり、子どもたちがゲーム感覚で楽しめる要素もあって、ちょっとした観光体験ができる人気のスポットです。

■ ピアノ (1階)
遊べる観光体験コーナーの横には、富山カラーに彩られたストリートピアノも置いてあります。7:00~21:00まで自由に弾けるので、ぜひ気軽に弾いてみてください。

【働く】

■ 空港ラウンジ『らいちょう』(2階)
出発前の時間を有効に使いたい人にうれしい有料ラウンジ。落ち着いた雰囲気で、コーヒーを飲みながらメールチェックや打ち合わせにもぴったり。無料Wi-Fiや電源、ドリンクコーナーも完備されています。大人 (12歳以上) は1,100円、小人 (3歳以上12歳未満) 550円で利用可能です。

■ テレワークブース・作業スペース (2階)
同じフロアには無料で使える作業スペースやテレワークブースも設置されています。 1人用の個室ブースで、モニターや電源が備わっており、オンライン会議も安心して行えます。利用料は無料。「ちょっとだけ仕事を片づけたい」「出張のすき間時間を活用したい」そんな時に頼れる“空港の静かな仕事スポット”です。

ラウンジらいちょう

【小ネタ】

■ ターンテーブルに流れる「富山湾鮨」の模型 (1階荷物受取所)
預けていた荷物が流れてくるターンテーブルから、なんと大きな寿司の模型が流れてきます。これは空港の遊び心ある仕掛けで、初めて見た人は思わず笑顔になるはず！

■ 富山のおいしい水コーナー (2階)
富山の清らかな水を誰でも自由に飲める、ちょっとした癒しスポット。こうした“地元のこだわり”が随所に感じられるのも、富山空港の魅力です。

アクセス・駐車場情報

富山きときと空港は、富山市中心部からもほど近く、ちょっとしたドライブ気分で行ける距離です。

● 車で行く場合
北陸自動車道の富山ICから約5分。道路もわかりやすく、看板も多いので初めての人でも迷いにくいです。市街地からなら、空港通りをまっすぐ進むだけで着くので、意外とあっという間。

空港には無料駐車場が複数あり、全部で1,531台が駐車可能。ちょっとした送迎やランチ利用でも気軽に使えます。しかも、原則として駐車日数の制限がないのがうれしいポイントです。旅行や出張などで数日車を置いておく人も多いんです。有料駐車場 (111台) もありますが、1時間100円・最大24時間600円ととても良心的な料金設定になっています。

● バスで行く場合
JR富山駅からは空港直行バスが出ていて、所要約20〜25分・片道420円。本数もほどよく、フライト時間に合わせて運行されています。「車を運転したくない日」や「出張で荷物が多いとき」などにも便利です。

交通アクセス

おまけ：空港のすぐ隣にある「スポーツ・健康ゾーン」

富山きときと空港のすぐお隣には、あまり知られていないけど結構便利な場所があります。それが「富山県総合体育センター」。
地元の人なら体育館やイベントで訪れたことがあるかもしれませんが、空港から徒歩数分で行けます。

● プール・体育館・ジムがそろった複合施設
施設の中には、屋内プール、体育館、トレーニングジムなど、体を動かせる施設が充実しています。プールは温水仕様で、ウォーキングコースもあるので季節を問わず利用OK。体育館ではバスケットボールやバドミントンなどが楽しめます。ジムにはランニングマシンや筋トレマシンが並び、1回利用から気軽に使えるのがうれしいところ。その他にも卓球やビリヤード、ビームライフル (光線銃) などでも遊べます。

「旅行前にちょっと体をほぐしたい」「帰省ついでに運動不足を解消したい」そんな時に立ち寄るのにもぴったりな施設です。

● 軽食喫茶・バスケット
定食やラーメン、うどん、カレーなどが食べられる喫茶店。ちょっとしたランチや小腹が空いた時に利用できるので便利です。