富山地方鉄道のレトロ駅舎10選|思わず写真を撮りたくなる秘境駅も
富山県を走る「富山地方鉄道」。通称"地鉄(ちてつ)"の愛称で親しまれ、富山市を中心に、南は立山連峰の麓、東は魚津・黒部方面まで、県内を広くカバーする路線網を持っています。
そんな富山地方鉄道の沿線には、時が止まったかのようなレトロな駅舎が数多く残されています。蔦の絡まる木造駅舎、映画のセットのような無人駅、立山連峰を望むホームなど、途中下車して写真を撮りたくなるスポットばかりです。
思わず写真を撮りたくなる富山地方鉄道の駅舎
2026年7月に巡ってきた、思わずカメラを構えたくなる富山地方鉄道のレトロ駅舎を10駅厳選してご紹介します。
駅舎巡りは想像以上に楽しく、何度もタイムスリップしたかのような感覚を味わえました。
私はこれまで全国各地を旅してきましたが、ここまで時代を感じる駅舎が点在している路線にはなかなか出会ったことがありません。駅を訪れる度に新しい発見があって、ワクワクが止まりませんでした!
南富山駅(富山地方鉄道不二越・上滝線)
富山地方鉄道の起点のひとつ、南富山駅。駅舎の壁面には蔦が張り巡らされ、昭和の残り香を感じさせる佇まいが魅力的です。手前に広がる商店街と一緒にフレームに収めると、時代を感じさせる1枚に仕上がりますよ!
市内電車(路面電車)の終点「南富山駅前」停留所とも接続していて、鉄道と街が一体となった交通の要所でもあります。撮影だけでなく、レトロな駅舎と街並みを一緒に楽しめるスポットです。
寺田駅(富山地方鉄道本線・富山地方鉄道立山線)
富山地方鉄道本線と立山線が交わる乗り換え駅、寺田駅。昭和の雰囲気が感じられる駅舎はまるで映画のセットのような趣があり、駅員さんによると駅舎や車両の写真を撮りに訪れる人も多いのだとか。
線路の先に目を向ければ、雄大な立山連峰がのどかに広がっています。私が訪れた日は少し霞んでいましたが、特に冬の晴れた日は大迫力の雪山が楽しめます。
ホームのベンチに腰掛けて、ただ電車を待つだけの時間さえも贅沢に感じられる、そんな空気が流れる駅です。電車に乗らない方でも、入場券(240円)を購入すれば構内に入れます。
岩峅寺駅(富山地方鉄道立山線・富山地方鉄道不二越・上滝線)
大正10年(1921年)築という長い歴史を誇る岩峅寺駅。2面4線を持つ地上駅で、立山線と不二越・上滝線が乗り入れています。
特徴的な瓦屋根はどこを切り取っても絵になります。
この駅も入場券(240円)を購入すれば構内の撮影も楽しめます。歴史の重みを間近で感じられる駅です。
横江駅(富山地方鉄道立山線)
尖山(とがりやま)の麓にひっそりと佇む横江駅。かつては「尖山駅」と呼ばれていましたが、1965年に現在の名称へと改称されました。現在は1面1線ですが、ホームにはかつての2線の名残が見て取れます。
扉や窓など随所からその歴史が感じされ、地鉄の中でも屈指の昔ながらの風情を残す貴重な存在。
青々とした自然に囲まれた姿はまるで映画のセットのようで、子どもの頃の夏休みを思い出すようなノスタルジックな魅力があります。
浜加積駅(富山地方鉄道本線)
外からは想像できませんが、駅舎内には驚くほどレトロな空間が広がっています。
ホームの目の前には穏やかな田園風景が広がり、その景色はまるで1枚の映画のワンシーンのよう。駅舎内と駅の外、どちらの表情も楽しめる駅です。
早月加積駅(富山地方鉄道本線)
早月加積駅は、外観こそそれほど古さを感じさせません。しかし、一歩足を踏み入れると、タイムスリップしたかのような世界が広がります。この外観と内観のギャップこそが、この駅最大の魅力だと感じました。
なかでも印象的なのが、歴史を感じさせる「着札箱」。何気ない駅設備のひとつですが、そこにこの駅が歩んできた時間の厚みが凝縮されています。
西魚津駅(富山地方鉄道本線)
魚津水族館の最寄り駅として知られる西魚津駅。駅名標に記された「西魚津」の文字がどこか愛らしく、一目見たら忘れられない印象を残します。
パッと見た印象ではそれほど歴史を感じさせませんが、よく観察すると随所に趣深いディテールが隠れています。水族館とセットで訪れながら、駅そのものの表情もじっくり楽しんでみてください。
舌山駅(富山地方鉄道本線)
北陸新幹線の停車駅である黒部宇奈月温泉駅と接続する新黒部駅から、徒歩約7分という近さにある舌山駅。今もなお趣のある木造駅舎が残されています。
周囲は田んぼや民家に囲まれ、のどかな空気感。駅舎の中には本が置かれていて、電車を待つ間にここで読書をする人もいるのかな、と想像が膨らみます。
浦山駅(富山地方鉄道本線)
まるでアニメの世界からそのまま飛び出してきたかのような、昔ながらの雰囲気が残っています。駅舎に掲げられた「浦山駅」の文字がどこかかわいらしく、素朴な魅力を放っています。
周囲の山々や静かな集落の風景ともよく調和し、映画のワンシーンのような写真が撮影できます。
愛本駅(富山地方鉄道本線)
青い屋根が印象的なかわいらしい愛本駅。駅舎のベンチに置かれた座布団がそっと迎えてくれるような温かみを感じさせます。
山あいの静かな景色に溶け込む駅舎はどこか絵本のような雰囲気。待合室ものんびりとした空気が流れていて、じっくりと観察したくなります。
レトロ駅舎だけじゃない!富山地方鉄道の車両にも注目
富山地方鉄道の魅力は、駅舎だけにとどまりません。実は車両も、思わずカメラを向けたくなるくらい個性豊かです。
かつて都市部の大手鉄道会社で活躍していた車両が数多く譲渡され、現在は合計46両が在籍。中には50年近く走り続けている歴史あるものも存在するそうです。
これらの車両は、スタッフの手によって丁寧に整備されています。古い車両であっても今なお現役でレトロな趣を保ち続けているのは、こうした地道なメンテナンスの賜物ですね。駅舎を撮影する際は、ぜひホームに入ってくる車両にも注目してみてください。
「駅を巡る旅」を楽しんでみませんか?
駅舎を巡りながら、途中下車して写真を撮ったり、地元の景色を眺めたり。そんなゆったりとした鉄道旅は、富山地方鉄道ならではの楽しみ方です。
駅舎巡りをするなら、鉄道線・市内電車1日フリーきっぷを活用するのがおすすめ。時間を気にせず途中下車を楽しみながら、自分だけのお気に入りの駅を見つけてみてくださいね。