釈泉寺円筒分水槽 しゃくせんじえんとうぶんすいそう
上市川沿岸につくられた円筒分水場。“とやまの名水”にも指定されている。
上市川流域は県内でも有数の干ばつ地帯で、渇水時には水利権をめぐり「水の争奪を巡って血の雨を降らす」「骨肉相喰むが如き」(『県営上市川沿岸用水改良事業 事業誌』より)などと表現される社会問題を抱えていました。こうした状況を受け用水改良事業が行われ、釈泉寺円筒分水槽は1954年に整備されました。
釈泉寺円筒分水槽は、「上市川の扇頂部に建設された、直径9.3メートルの円筒分水槽。0.51対0.49の高い精度で両岸の幹線水路に分水し、安定した水供給により、長年の水不足を解消した戦後の農業水利施設」(文化庁監修『月刊文化財』令和4年2月号より)で、「国土の歴史的景観に貢献しているもの」と評価されました。
上市町では初の登録物件として、令和4年2月17日付け告示により国登録有形文化財となりました。
基本情報
| 住所 | 富山県上市町釈泉寺字向川原50-53 |
|---|---|
| ホームページURL | 上市町観光協会HP かみいち旅.ネット |
最新の情報につきましては、各公式ページでご確認ください。
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